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ポールウォーキングは、健康維持・健康づくりのための健常者向けツールであるのはもちろんのこと、足腰が弱っているリハビリ患者や高齢者向けの歩行補助ツール(下肢への負担低減、バランス機能補填、姿勢制御)として期待されています。
シナノでは、高齢者向けの転倒予防に関する効果の検証を目的として一連の実証実験を行いました。 |
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1.実施時期: 平成19年4月〜9月
2.実施場所: 特別医療法人 恵仁会(佐久市)
3.実施者: 株式会社シナノ、特別医療法人 恵仁会、マイクロストーン
株式会社、長野県工業、試験技術総合センター
4.実験方法
以下の項目に対して、1ヶ月ごとに測定を行う。
■問診・・・痛みや使用感などの主観的評価を記録する。
■重心動揺測定・・・開眼および閉眼条件において、楽な歩幅の立位
姿勢を30秒保持。
その際の前後左右の総軌跡長及び足圧分布を記録する。
■「立って歩け」検査(”Get−up and Go” test)
椅子からの起立、5mの通常速度の歩行、転回、5mの通常速度の
歩行、転回、椅子に座るという一連の動作で歩容評価、歩幅、腰部で
の3軸加速度の記録を行う。
5.被験者
被験者数:全19名
内訳:男性9名(62〜89歳まで、平均72.4歳)
女性10名(59歳〜80歳まで、平均67.5歳) |
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検証実験の結果 |
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●被験者の主観的評価
下の結果より、姿勢矯正、歩幅増加、下肢負担低減、エネルギー消費
増加についての感覚を持っていることが明らかとなった。 |
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| 評 価 |
人数 |
| 自然に歩幅が広くなった |
8 |
| 姿勢がよくなる |
7 |
| 歩行が楽 |
4 |
| 腰への負担が少ない |
4 |
| リズミカルに歩ける |
3 |
| 汗をかく |
3 |
| 目線が上になる |
2 |
| 上肢の振りが自然に出てくるようになった |
2 |
| 疲れにくく長い時間歩ける |
2 |
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●重心動揺、足圧分布の評価
右のグラフは、閉眼起立時の
重心動揺を総軌跡長で表した
ものである。
多くの被験者がポールを持つ
ことによって総軌跡長が小さ
くなり起立時の重心動揺が少
なくなっていることが判った。 |
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●歩行の評価
正面(背面)及び側面からの
ビデオ映像から、歩容(左右
バランスや体幹の動き)に関
する目視評価を行った。
その結果、
1.前傾姿勢や側湾の変形が少な
くなること。
2.体幹のバランスが改善される
こと
3.腕の振りが必要になり上肢の
動きが助長されることから体
幹の回旋運動が活発になる。
4.結果的に肩や股関節などの関
節可動域が増える傾向がある
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などの結果が見出された。上のグラフは歩幅の変化を示しており、
総じて増加の傾向が見られる。 |
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左の図6は、
歩行時の腰部の加速度リサージュ波形例で、歩行時のふらつきの検出が可能である。 |
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図7は、圧力計測シートで
測定した基底面である。
ポールウォーキングの
優位性がわかる。 |
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●参加被験者の歩容
参加された被験者の方それぞれに、歩容の改善がみられた。(クリックで拡大) |
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まとめ
本検証実験の結果により、転倒予防に寄与すると仮定した必要条件と同様の傾向を示したことから、ポールウォーキングは、転倒予防効果の可能性が大きいということができる。 |
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●参考文献
臨床運動学 第3版, 中村, 斉藤, 長崎, (2004)医歯薬出版
基礎運動学 第5版, 中村, 齋藤, 長崎, (2002)医歯薬出版 |
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